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2021年定例会の予定

2020年定例会の報告

2020年第2回・第3回定例会

今年計画していた第2回、第3回の定例会は中止となりました。

例年、第2回定例会では高知県立大学に短期留学中のヴェネツィア カ・フォスカリ大学の皆さんと交流会をしています。今年はCOVID-19の影響で留学生の来日がなくなり、イタリアとオンラインで結んで行う予定だった定例会も感染予防の観点から中止となりました。次回定例会は2021年となりますが、一日も早く事態が収束し皆さんと直接お会いできることを願っています。

この機会に留学生の皆さんからメッセージをいただきました。「お便り」のページに掲載しています。

2020年総会・第1回定例会
フィレンツエでのグループ展「HEJI-Mostra colletiva degli artisti di Tosa」報告

2020年総会と第1回定例会が開催されました。 定例会の報告は会員の北村宗範さんです。

地域における国際文化交流の試み 〜花の都に舞う散華の花びら〜

報告:北村宗範(「イタリア語の勉強会」中級クラス受講中)




当会のことし第一回目の定例会が2月6日に開かれました。 この定例会では当会の副会長、阿部鉄太郎さんがおととしの3月23日〜29日にイタリアで行ったグループ展について報告しました。このグループ展には高知で絵画や造形などの制作活動に取り組んでいる仲間たちが参加したそうです。阿部さんは現地の様子を写したビデオなどを使って報告しました。 報告をもとにその活動をまとめてみました。

この展覧会は高知で制作活動をしている芸術家たちが地元高知の素材を生かして作り上げた作品をイタリアのフィレンツェで紹介してみようと初めて企画されました。作品を展示したのは阿部さんや当会の会員小笹智子さんなど11人で、そのうちの7人が造形作家、2人が画家、カメラマンと書家がそれぞれ1人というメンバー構成でした。

オープニングに合わせて行われたワークショップでは高知特産のサンゴをすりつぶして絵具が作られました。会場を訪れた人たちが蓮の花の花弁を形どった紙の小片に思い思いの絵や文字を描きこみました。散華というのは仏教の世界の言葉で、泥など汚濁の中から茎を伸ばし水面に見事に花開いた蓮から取った花びらを撒く行為を表すそうです。催しは宗教色が濃かったもののフィレンツェの人たちは造形芸術として理解を示し興味を持って参加してくれたそうです。

このあと、よさこい踊りとそのリズムにあわせてハスの花の小さい紙片がばら撒かれました。 地名も〜fiore(花)〜に由来するという花の都フィレンツェに、高知縁りの散華の花びらが舞ったのです。参加した地元の人たちの多くは縁起ものとして紙片を持ち帰ったそうです。

ところでこの展覧会の催しには、高知独自の文化をこの地で紹介し、イタリアの都市との間で地域レベルの文化交流を進めようという目標がありました。展覧会全体を通じていくつかの面でその試みが見受けられます。

一つにはイベントの大きなテーマを元来、“お遍路さん”を意味する「辺路」(へじ) と表したこと。遍路に関する様々な想いが四国八十八カ所を開いた空海の横顔を刻んだレリーフや高知市の31番札所、竹林寺ゆかりの仏像など多く展示作品に表現されていました。

また、展示作品に高知の素材をたくさん取り入れています。作品には和紙や竹、サンゴなど高知の自然が生み出す地元の素材が使われていました。さらには展示会のオープニングの際「よさこい鳴子踊り」を披露しています。有志の女性数人がよさこいの有名連として知られる「浜長」の踊りの時の衣装で街に繰り出してPRしていました。また「よさこい鳴子踊り」はワークショップを彩るイベントにも登場しました。このように展示会の作品やイベントには私たちの地元、高知の様々なものがあふれていました。

それでは文化の交流という面ではどうだったのか?フィレンツェの地元が、どのようにこの展示活動や作家たちに関与したのか?

「実践報告」の文書にフィレンツェの有力紙「LA NAZIONE」に掲載されたこの展示会の特集記事が紹介されています。この中でラウラ・タベーニャ記者は何人かの作品を取り上げ、それぞれの作品が高知と日本の独特の文化に育まれて制作されているとグループ展全体に好意的な表現で記事をまとめています。また、阿部さんをはじめ高知から訪れた制作者たちは、多くの銅像を作ってイタリアの国 内に供給している地元の工房を訪れ製作者たちと交流しています。

このように初めてのグループ展はまずまずの結果に終わったようです。ことし、日本とイタリアの両国は中国から始まった新型コロナウイルスに感染する人が相次ぎ、とりわけイタリアでは閉鎖され る地域も出て大変な騒ぎになっています。しかし、この奇妙な病気もそれに伴う感染者の蔓延もいずれ克服されるでしょう。地域ぐるみで国際的な文化交流というのは次第に世界の大きな流れとなってくると思います。14世紀にイタリアでも大流行したという疫病ペストを思い起こさせる現代の疫病でもこの流れを止めることはできないでしょう。

2019年定例会の報告

2019年第3会定例会
日伊協会(東京)島田精一会長をお招きして
講演:「前向きに、明るく、逃げず、知ったかぶりせず」の哲学

報告:吾妻 健






2019年第3回定例会は、11月28日(木)午後6時半よりラ・ヴィータメッゾホールで開催された。 宮地事務局長の進行で、はじめに、森岡会長の挨拶、乾杯後、食事会が始まった。今回は、日伊協会の島田精一会長をお招きし、ご講演をしていただいた。島田氏は、現在、津田塾大学理事長、日本ヴェルディ協会理事等の要職を務めており、三井物産副社長、日本ユニシス社長など多くの重職を歴任してきた。以下は、そのご講演の要約である。

まず、氏は、高校生の時にゲーテの影響を受け、ナポリに憧れた。大学卒業後、三井物産に就職、3年目に留学のための試験を受けた。海外留学をナポリ希望とした。面接官になぜナポリかと聞かれ、EC(ヨーロッパ共同体)の第一回会合がローマで開かれたからと、イタリアの価値を強調、北イタリアと南イタリアの格差についても言及した。希望が叶い、25歳で着任した。

全くイタリア語はできなかったため、ペルージャ外国人大学で半年イタリア語を学んだ。日本の語学教育と違って、対話形式であった。しかし勉強しても学校の授業や下宿のおかみさんとその息子が言っていることが全然わからない。ヨーロッパ圏からきている仲間たちの習得のスピードが早く、あせるも追いつかない。日本へ帰りたいと思うように。見兼ねたおかみさんの息子が土日に映画に誘ってくれ、分からないながらも通った。しかし、3か月が過ぎたころ、突然皆が言っていることが、理解できるように!!このことから、「勉強量と成果は比例しない。我慢して、我慢して、ある日、突然花開く。」という言葉を得る。このことは、のちに赴任したメキシコでのスペイン語習得にも生かされた。語学の伸び方は、放物線を描くようなもので、Y∝X(比例の関係)ではないと悟る。

イタリアでは、機械部門のマネージャーになったが、最初は何をすれば良いか分からなかった。FIATに通い、東芝の部品を営業したが、100回通っても契約が成立しない。当時の上司からかなりプレッシャーをかけられた。もうだめかと思っていたが、ある日、秘書が「FIATから呼び出しがある」と言ってきた。出かけたところ、「これまで熱心に営業をしてもらったので、5年間契約したい」と申し出があった。「無駄な仕事はない。目の前の仕事に全力投球すること。道は必ず開ける。」と感じることができた。

ナポリ人に、人生とはなにか、と聞いてまわったところ、「人生は楽しむためにある」といわれた。彼らは夜8時や9時ごろからホームパーティーを開き、その後夜の街を散歩する。大いに楽しんでいた。

40代の時、メキシコ三井物産の副社長として赴任した時、突然警察に拘束された。でたらめの逮捕理由だったことから、1週間そこらで釈放されると思っていたら190日以上と長期化し、肉体的にも精神的にも厳しい状況となった。そのような抑圧された状況の時に、歌を詠む。以前海外で1年以上拘束され、解放されたものの、廃人のようになった人の話を聞いていた。絶対そうなるものかと思った。獄中で読んだ高杉晋作の歌『おもしろきこともなき世におもしろく すみなすものは心なりけり』にこれだ!と、自分の支えにしたいと思った。

50代で未知の部門に飛び込んだ。当時は赤字部門で、プレッシャーの中事業を立ち上げた。産業界で生きていくために、一言書いてほしいと52,3歳の時に言われ、「前向きに、明るく、逃げず、知ったかぶりせず」の言葉を使った。これは、逆にいうと、「後ろ向きで暗く、逃げ、知ったかぶりする」。知ったかぶりしないと、教えてもらうことが多くなる。これは、自分自身の経験から得た「言霊」である。

以上が今回のご講演の要旨である。多彩な要職を歴任され、波瀾万丈の人生を送られてきた、島田精一氏の講演に、ラ・ヴィータのいつもの美味しい料理・ワインとともに酔いしれた人も多いと思われた。



















2019年第2会定例会
「イタリアの学生と友達になろう!! partVIII」
− ヴェネツイア カ・フォスカリ大学留学生との交流会 −

報告:宮地貴嗣

5月17日(金)午後6時半より、第2回定例会「イタリアの学生と友達になろう!!part[」をラ・ヴィータメッゾホールで開催しました。

恒例になりましたイタリア国家を全員で大きな声で合唱した後、森岡会長がご挨拶。 その後、ヴェネツィア カ・フォスカリ大学から、高知県立大学へ留学している9名の皆様の自己紹介が、石川副会長の進行で行われました。

乾杯の後、各テーブルで、留学生を囲んでの会話が弾みました。留学生の皆さんは、日本に対する愛着をお持ちで、日本語も本当に上手です。








お料理も一段落した後は、こちらも恒例になりつつある「連想ゲーム」。 テーブル毎にチームを組んだ3チームと、イタリア語講座チームの4チームで対戦! イタリアの学生は、日本人が出す日本語のヒントに日本語で答えます。 日本人は、イタリア学生が出すイタリア語のヒントにイタリア語で答えます。








歓談コーナーに移動して、会話を楽しんだ後、こちらも恒例になりました「しばてん踊り」を、小笹会員の指導で、留学生の皆さんと一緒に踊りました。





留学生の皆さんは、高知のよさこい祭りの各チームの衣装を身にまとい、しばてんの手拭を頭にまいて、楽しそうに踊りました。

留学生の皆さんにとりまして、高知の楽しい想い出になったことだと思います。



来年も続いて開催できたらいいな、と感じました。

2019年 第1回定例会
講演:「イタリアの小さな村より」

報告:阿部 鉄太郎


 2月15日(金)の夜、私たちはラ・ヴィータ6階メッゾホールに居ながらにして、イタリア3州を巡る興味深い旅に誘われた。それはパンフレット等でよく目にする都市観光中心のツアー旅行ではない。小さな村に一定期間滞在し、村の人との交流を通して、地域の歴史や風土、伝統文化を深く体感することのできる、これまでにない形式の旅だ。つまり、この日マッシモ・スッチさんにより紹介されたBAIという活動のことである。

 BAIとは、中小の地方自治体や各種団体でつくる協会のことで、現在イタリア国内の250の自治体や団体が加盟している。BAIの主たる活動目標は、1.地域の改革の気運を高めること 2.過疎の自治体の人口減少を食い止めること 3.地域の生活の質を向上させること 4.小さな村での生活とバカンスを魅力的にすること である。それらの目標を達成するためのプロジェクトとして、本物を体験する「おもてなしの村」(Comunita’ Ospitale)という観光事業がある。前述の通り、旅行者と村の人との深い交流が特長だ。また、各地にいる「おもてなしチューター」と協力したこの観光事業を通して、「環境保全」「気候変動対策」「市民生活の向上と福祉」「若者対策」「景観保持」等を考える契機となる。「もう、ただの観光客でいるのは終わり!」「村人になってみましょう!」というキャッチーな言葉が続くスライドを見るにつれ、会場にいる私たちの心は高まった。

 今回マッシモ・スッチさんに紹介いただいたBAIの活動地域であるイタリア3州は、ウンブリア州、サルデーニャ州、ピエモンテ州である。どの州の名前を聞いても、ワイン好きの私はご当地名産の神雫を想像してしまうのだが、話せば長くなるので別の機会に。さて、私は仕事の関係でフィールドワークが多く、今回紹介いただいた3州のうちウンブリア州については、およそ観光地とはいえない村の深部まで訪れたことがある。3年ほど前に、当時のゼミ生と芸術作品の調査(ルネサンス期の画家フィリッポ・リッピの遺作である教会壁画)をしたスポレートという村である。会場でのスライドの説明にもあるように、ペルージャ県は中世の建造物が状態よく現存しており、村そのものの色彩が他の地域とは異なっていたのが印象的だった。当然のことながら、そこには地域ならではの歴史(ローマ教皇領に隣接するという地理的事情を含んだ)や風土、内陸地特有の食文化があり、芸術家もたくさんいる。そこで出会った芸術家の一人、ロベルト・ピビリ氏とは、昼から浴びるほどワイン(ボトルのエチケットの絵柄は全てロベルト氏の絵画作品が印刷されたものだった)を共にし、お互いに作品等を交換し合い、今でも交流が続いている。私がウンブリア州にいたのは2日程であったが、これがBAIの活動のようにもっと長く滞在できたなら、より深く村の風土に触れ、村の人と異文化交流することができたのではと思う。実際、スポレートの城塞や石垣は古代文明の痕跡を残すものが多く、滞在期間が短く調査しきれなかったことが今でも悔やまれる。

 今回の定例会で紹介されたBAIの活動は、私たちがイタリアを訪れる際の旅行計画のひとつとして、魅力的な選択肢を与えてくれるだろう。また、イタリア同好会高知での情報交換や人脈が、旅の計画をより具体化してくれるに違いない。それに加えて、私たちが同時に考えねばならないこともある。それは、地域課題のある高知(日本の小さな村?)において、今回知ったBAIの活動を理解し、共鳴し、行動することである。流行りの言葉でいえば、グローカリゼーションというのだろうか。世界における地域と地域、村と村が、それぞれの文化を認め合い、交流するなかで世界的に各々の「地域」の熱量を高めていく。FacebookなどSNSツールの世界的な発展も、そのような時代の流れを鑑みれば必然だろう。毎年ヴェネツィアから高知に留学してくるカ・フォスカリ大学の学生たちも、各々が育った村のアイデンティティを内面に強く持ち、日本の小さな村と深く関わることで、様々な発見や学びを故郷に持ち帰りたいのではと推察する。この春、私たちは「おもてなしチューター」として、イタリアの留学生たちとどのように関わることができるか。毎年の楽しみであり、課題でもある。









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☆ マッシモさん、マリーナさんからBAIを代表してお礼のメッセージが届きました。
☆ 原文に続いて日本語訳があります。

Cari membri dell’Associazione Amici d’Italia vi scriviamo per ringraziarvi anche da parte della BAI per l’accoglienza che ci avete fatto il 15 febbraio e per l’interesse che avete manifestato nei confronti della realtà dei Borghi Autentici e delle Comunità Ospitali BAI.

Speriamo che l’amicizia tra gli amici di Kochi e i piccoli Borghi Autentici italiani diventi sempre più forte e che in futuro possiamo scambiarci ancora esperienze per rafforzare la relazione tra Italia e Giappone.

Vi aspettiamo per un soggiorno in un Borgo Autentico o in una Comunità Ospitale dove sarai accolto non come un turista ma come un cittadino temporaneo. Grazie ancora a tutti

Massimo e Marina Succi

Se volete visitate la nostra Pagine Facebook:
イタリアの小さな村推進委員会

Se volete fare esercizio di Italiano visitate la pagina:
https://www.borghiautenticiditalia.it/

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 イタリア同好会の皆さん、2月15日の定例会にお招きいただきありがとうございました。 おかげさまでBAIについて、また「おもてなしの村」プロジェクトについて皆さまにご紹介することができました。BAIを代表してお礼申し上げます。

 これからも高知の皆さんとイタリアの小さな村の間の友情が更に強まり、日本とイタリアの間の交流が深まっていくことを願っています。

 皆さん、ぜひ、「古き良き伝統を守る本物の村」「おもてなしの村」で、観光客としてではなく、住民の一人として過ごしてみてください。お待ちしています。

皆さん、本当にありがとうございました。

マッシモ・スッチ、マリーナ・スッチ

日本語のフェイスブックあります:
イタリアの小さな村推進委員会

また、イタリア語の勉強をしたい方はBAIのサイトもご覧ください:
https://www.borghiautenticiditalia.it/

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